【平均発見数上回る】 仁科加速器研究センター実験装置運転・維持管理室が率いる日・米・仏・独・露が参加した5カ国の国際共同研究チームは、次世代加速器施設として開発中のRIビームファクトリー...

【構造多形の源】 アルツハイマー病、ハンチントン病、プリオン病などの神経変性疾患は、原因となるたんぱく質の脳内における線維状凝集体(アミロイド)の形成が特徴である。これらの疾患...

【ドーパミン減少】 神経伝達物質であるドーパミンを産生する神経細胞(ドーパミンニューロン)は、脳の中でいくつかのグループを作っている。その中でも、脳深部の大脳基底核に位置する「...

【細胞にやさしい】 蛍光たんぱく質を用いて細胞内の現象を生きたまま観察する、いわゆるライブセルイメージング技術はすでに生物学実験の主流となり、2008年ノーベル化学賞の対象にもなった。ただ、頻...

現在、理研はJAXAと連携し「きぼう」の利用に取り組んでおり、研究チームも哺乳類の繁殖というテーマで参加することになった。

【“発生”の過程】 ヒトの受精卵は10カ月かけて胎児へと成長する。“発生”と呼ぶこの過程では、生存・増殖・分化・移動・接着などの細胞の基本過程が同時に進行し、各過程は時間や空間に応じて精密に調...

【“顔”のような役割】 今やたんぱく質への糖鎖付加(グリコシレーション)は、ヒトをはじめとする真核細胞にとって最も重要な翻訳後修飾機構の一つとして認識されている。糖鎖は、細胞や...

【発生条件を調査】 脳はマクロな構造としてはほぼ左右対称であるが、機能的には明らかに非対称で、ヒトでは左大脳半球に言語機能、右大脳半球に空間操作機能などが局在している。左右の脳のミクロな構造に...

【ZICたんぱく質】 研究チームでは、脳の発生とその障害による行動異常を調べており、私は脳の発生に不可欠なZICという遺伝子に注目している。この遺伝子が生み出すZICたんぱく質は、さ...

【代表的疾患】 神経難病の代表的疾患である筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、難病中の難病として知られており、わが国では約8000人が闘病(出典=難病情報...

私たちの脳は、呼吸や血圧といった生命維持活動だけでなく、知覚・学習・情動・意識など、非常に高度な機能を駆動している。脳の中でも、特に高次機能を担っている大脳皮質は、大別すると、グルタミン酸を伝達物質と...

【もとは一つ】 一般に、高等生物である植物や動物、昆虫などの多細胞生物は、多種多様な細胞群から成り立っている。これらの生物も、もとはただ一つの細胞として生まれ、そこから多くの細胞を生み出して、...

【部分から全体】 近年の飛躍的な分析技術の進歩により、DNAシーケンサーがもたらした生物の持つ全遺伝子(genome)の解明をはじめ、生命の構成要素である全転写産物(t...

この中で理研の研究チームは、植物ホルモンの信号に応答して働く遺伝子を網羅的に解析して、データを作成・公開した。

【自らを守る】 植物は乾燥や塩などの環境ストレスを受けると、細胞内でさまざまなストレス防御物質を作り出して自らを守る。しかし、ストレス防御反応は、同時に成長阻害を引き起こす。例えば、ストレスを...

【飢餓から救う】 “グリーン・レボリューション”「緑の革命」とは1945年に始まった農業改革で、主に、小麦の育種・生産に尽力した米国農学者のノーマン・ボーローグ博士によるものだ。この革命によっ...

【代謝物の測定】 植物は、光合成を通じて、地球上のすべての生物に必要な酸素を供給するだけでなく、二酸化炭素や窒素などの無機物質から、糖類やアミノ酸、有機酸といった生命活動に必須な有機物質を、代...

【プログラム開発】 2003年にヒトゲノム計画が完了したとき、科学者は大量の情報を手にした一方で、その情報から生物学的な意味を抽出することが容易でないことを痛感した。そこで近年、バイオインフォ...

【生命科学の目標】 ヒトゲノム計画が終了し、多くの生物のゲノム配列が容易に解読できる時代が到来した。現在の生命科学の主要な目標の一つは、ゲノム情報がどのような分子レベルの相互作用ネットワークに...

【基本的なツール】 1975年に発表されたDNA塩基配列解読法であるサンガー法は、遺伝子解析の手法として生物学に顕著な変革をもたらし、研究の最も基本的なツールとして30年余りにわたって活用され...