[ ロボット ]
(2016/12/22 05:00)
産業技術総合研究所の鈴木良一首席研究員と加藤英俊主任研究員、藤原健研究員、静岡大学の青木徹教授は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同で、ロボットに搭載可能な小型高出力X線非破壊検査装置を開発した。厚さ5センチメートルの鉄板を一度のX線照射で透過撮影できる。平均消費電力が40ワット以下と小さい。インフラの自動点検に提案する。
X線管用のカーボンナノ構造体を新しく開発した。200キロエレクトロンボルト以上のX線を発生できる。厚さ5センチメートルの鉄板を一度の照射で、7センチメートルの鉄板は18回の照射で撮像できる。
高出力X線を測るための検出器も開発。解像度が0・2ミリメートルの広面積撮影用と解像度が0・1ミリメートルの高精度検出用の2種類の検出器を作製した。今後ロボットに搭載して、プラント配管の肉厚を測る点検を自動化する。
(2016/12/22 05:00)
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