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[ 科学技術・大学 ]
(2018/1/16 05:00)
【新潟】長岡技術科学大学技術科学イノベーション専攻の中川匡弘教授、王子ホールディングス、同大発ベンチャーのTOFFEE(新潟県長岡市)の研究グループは、表面にざらつきのある青い紙への筆記は、通常の白い紙より約1・6倍集中力が高まることを見いだした。王子グループの紙メーカーが製品化し、学習ノートや手帳などでの利用を提案する。
20代の被験者75人を対象に、色や表面のざらつき度合いなどが異なる約20種類の紙を使って記憶力と論理力、計算力に関する筆記試験を実施。筆記時の脳波にどのような違いが生じるのかを測定・解析した。その結果、凹凸によって表面にざらつきがある青い紙に書くと、集中力を高める脳波の特徴が最も顕著に表れた。集中力向上の効果は白い紙に比べ、凹凸のある青い紙は1・58倍、凹凸のない青い紙は1・27倍だった。
中川教授は「書く時の感触が手を通じて脳に伝達、刺激しているのではないか」と分析している。王子エフテックス(東京都中央区)が感性価値に訴える紙として製品化。文具メーカーなどに提案していく。
(2018/1/16 05:00)
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