日ペ、月内合意探る−ウットラムの取締役増員提案

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日本ペイントホールディングス（ＨＤ）は１４日、筆頭株主のシンガポール塗料大手、ウットラムグループが提案している取締役の大幅増員などついて、２月末までに合意可能な内容を模索する方針を示した。ウットラムは日ペＨＤに対し、現在７人の内１人の取締役を送り込んでいるが、６人に増やすよう求めている。同日会見した日ペＨＤの田堂哲志社長は「プロキシーファイト（委任状争奪戦）は避けたい」とした。

田堂社長は「（現経営陣とウットラム側の取締役候補とで）どういう取締役の構成にするかだ」と述べ、受け入れる人数を調整したいとの考えを示唆した。２月末までにウットラムと合意した内容を会社提案とし、３月の株主総会の招集通知に盛り込みたい考え。田堂社長は協議による解決を目指す。

同日発表した２０１７年１２月期連結決算はアジア地域が好調だったが、原材料費の高騰を受け前年の同期間と比べ営業利益は６・３％減少した。