ヤフー、自転車シェア参入 顧客基盤・決済と連携

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  シェアリングの自転車に取り付けられる専用操作パネル

ヤフーは８日、自転車シェア事業に参入すると発表した。同事業を手がけるＯｐｅｎＳｔｒｅｅｔ（東京都港区）に対し、４月上旬に出資し傘下に収める。ヤフーの顧客基盤や決済サービスと連携し、ＯｐｅｎＳｔｒｅｅｔの事業を拡大する。自転車シェア事業はＮＴＴドコモが展開するほか、ＬＩＮＥやメルカリ（同港区）なども参入を表明しており、競争が激化している。

ヤフーは子会社のＺコーポレーション（同千代田区）を通じてＯｐｅｎＳｔｒｅｅｔの第三者割当増資を引き受け、株式の過半を取得する予定。取得額は非公表。

ＯｐｅｎＳｔｒｅｅｔはソフトバンクグループの新規事業提案制度を通じて２０１６年１１月に設立された。自治体などが自転車シェアサービスを運営するためのプラットフォーム（基盤）「ＨＥＬＬＯ　ＣＹＣＬＩＮＧ」を提供している。全国約４０地区で利用され、約１０００台の自転車が配備されている。

「ＨＥＬＬＯ　ＣＹＣＬＩＮＧ」では自転車の駐輪場の検索から決済の手続きまでスマートフォンで簡単に行える。ヤフーは決済サービス「ヤフーウォレット」や地図アプリ「ヤフーＭａｐ」などと連携し、サービスの利便性向上などを図る。