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[ 科学技術・大学 ]
(2018/4/27 05:00)
高エネルギー加速器研究機構(高エネ研)が3月に稼働した新型加速器「スーパーKEKB」が26日、電子、陽電子の衝突を初観測した。今後、7月まで継続して運転し、秋ごろに本番用の検出器に入れ替え、2019年2月ごろから本格的な実験を始める。
素粒子物理学の標準理論を超える物理現象の発見を目指すほか、「超対称性粒子」など新しい粒子の存在を明らかにする可能性も秘める。
スーパーKEKBは前身のKEKB加速器を増強したもの。衝突点におけるビームサイズを20分の1に絞り、蓄積ビーム電流を2倍に高めることで、KEKB加速器が持つ世界最高の衝突性能(ルミノシティ)を最終的に40倍に高める。山内正則機構長は「約7年の建設期間を経てスーパーKEKBによる実験が始まったことをうれしく思う」とコメントした。
(2018/4/27 05:00)
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