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社説/深日洲本ライナー実験終了 求められる“次の一手”

(2019/3/7 05:00)

大阪府岬町の深日(ふけ)港と兵庫県洲本市の洲本港を結ぶ定期航路の復活に向け、岬町と洲本市が旅客船「深日洲本ライナー」を運航する社会実験が2月下旬に終わった。2017年度の社会実験運航がサイクリストの間で人気となったことから、18年度はサイクル・ツーリズムを前面に打ち出した社会実験として運航。乗船客は1万5000人を超えた。1999年の航路廃止から今年で20年。復活のために、社会実験を踏まえた“次の一手”が求められている。

両港を結ぶ航路は、神戸市と淡路島を結ぶ明石海峡大橋の開通の影響を受け、99年に廃止された。岬町は航路復活への機運を高めようと、2012年から毎年夏に「深日港フェスティバル」を開催。16年は岬町や洲本市をはじめ地元自治体などで構成する「深日港洲本港航路に関する連携協議会」が発足した。

17年度の社会実験は国土交通省の「船旅活性化モデル地区」を活用し、同年6月から約3カ月実施した。68人乗りの双胴船(49トン)を1日4往復運航。料金は大人片道1500円と設定した。乗船客は1便当たり平均13・94人、休日は平均21・15人。観光目的が最も多かった。

18年度は「大阪湾をつなぐ!広域型サイクル・ツーリズム事業」と銘打ち、18年7月から社会実験を続けてきた。両港を結ぶ航路が、神戸や阪神間を経由しない「大阪湾南回りルート」となり、サイクリストの行動範囲も広がるとし、サイクル・ツーリズムを前面に打ち出す。船内に自転車31台分の固定台を整備した。ただ、同じ航路を頻繁に利用するリピーターがサイクリストに少なく、定期航路復活に直結しない。洲本市の担当者は「他のターゲットをしっかりつかまえないといけない」と新たな需要の必要性を指摘する。

関西国際空港と洲本港を結ぶ定期航路「淡路関空ライン」が18年7月、就航から1年で運航休止となったのも記憶に新しい。「船の種類や運航の仕方、寄港地などを検証する必要がある」(洲本市の担当者)。社会実験を踏まえ“次の一手”に何を打つかが問われている。

(2019/3/7 05:00)

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