インタビュー/松本システムエンジニアリング社長・松本良三氏 林業ロボで安全性・効率化に貢献

(2024/1/31 12:00)

松本システムエンジニアリング(福岡県篠栗町)は、林業機械や包装機械、鍛造マシンなどの設備や特殊機械の開発、設計、組み立て製造、販売をする。2024年に78歳を迎える松本良三社長は意気軒高。1998年の創業以来、常に現場に赴き独自技術の新商品で顧客の困りごとを解決し続ける。松本社長にモノづくりの現状や課題を聞いた。

―新製品開発の秘訣(ひけつ)は。

「オンリーワンを目指すモノづくりの心得がある。基本的に特許を取ることを目指す。そのためにどうするかだ。私の場合、例えば特許になる発明のために少し先を常に考え日々努力する。物事を考えるときは立体的に斜めから全体を見通す。すると他人とは違う見え方ができる。新規の発想が生まれる」

「お客さまからの要望を直接伺うことが重要だ。10分考えてダメなら解決策は浮かばない。時間をかけたアイデアはムダなコストがかかるし良い製品にはならない。すぐにひらめくようなアイデアなら、たとえ大きな設備でも実現可能だ。ある製品は電話で話しているうちにアイデアが浮かび、5億円の受注に結び付いた」

―林業機械に注力する理由は。

「林業はさまざまな産業の中で、従事する人口が少なく、一方で労働災害発生率がとても高い産業だ。林業機械は、なかなか商品化されにくい。モノづくりにおいてお客さまの困りごとがあるのであれば、やれることはやっていきたいと考える。今度の新製品は急斜面を遠隔操作で移動できて、安全に立木を伐倒し搬出することが可能な林業ロボットだ。9日に東京で林野庁主催の現場実装の発表会がある。発売が決まれば、林業の安全性や効率化に大きく貢献できる」

―人材育成の課題は。

「福岡県篠栗町に約8万2000平方メートルの工業用地を取得し建設に向けて準備を進めている。一刻も早く建設に着手したいが、市街地調整区域のため県の認可待ちだ。林業ロボットの開発や組み立て、整備、メンテナンスができる工場と、人材教育センターを作る構想だ。お客さま向けに技能講習もする。林業機械化協会が発行する林業機械の操縦の免許取得に向けて講習ができる社員の育成も推進中だ」

(2024/1/31 12:00)

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