H3ロケット2号機 打ち上げ 小型衛星２機の分離に成功

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  打ちあがるH3 ２号機　JAXA公式Youtube「H3ロケット試験機2号機打上げライブ中継」より

宇宙航空研究開発機構（ＪＡＸＡ）は１７日、三菱重工業と開発した大型基幹ロケット「Ｈ３」試験機２号機の打ち上げに成功したと発表した。同機には大型衛星のダミーと公募で選ばれた小型衛星２機を搭載し、打ち上げから約１６―２５分後に小型衛星２機、約１時間４８分後に大型衛星のダミーを分離。予定の軌道に投入し、打ち上げに成功した。Ｈ３が日本の新たな宇宙輸送手段として一歩を踏み出した。

ＪＡＸＡの岡田匡史Ｈ３プロジェクトマネージャは「ようやくＨ３が産声をあげた。ものすごく重い肩の荷が下りた。１００点満点」と喜びを語った。Ｈ３試験機１号機の打ち上げ失敗の原因だった２段エンジンも正常に燃焼し、課題を克服した。１号機の打ち上げ失敗を受けて、２号機には大型衛星を載せる部分にダミー、余剰分に相乗りした２機の小型衛星を分離し、予定の軌道に投入できた。

Ｈ３は従来機「Ｈ２Ａ」の後継機として大型衛星などを宇宙に輸送する目的で開発。海外からの需要も見込んでおり、輸送コストは従来の半額となる約５０億円が目標だ。