インタビュー/石亀工業社長・神谷英之氏 「部材調達、得意商品見極め商社選択」

(2024/5/9 12:00)

―生産設備メーカーは調達部品が多岐にわたります。

「自動車関連メーカー向けに測定装置やリークテスター、マシン間搬送装置などの生産設備を年間200台以上、大手部品メーカーに供給している。入札価格は厳しさを増し、仕入れ部品の値上げとの板挟みだ」

―部品の仕入れ価格はいまだに上昇しているようです。

「当社が調達する主な部品はモーターやインバーター、空圧機、直動システム、アルミフレーム、制御盤関連、センサーなどだ。2020年度から23年度までの3年で部品関連で10%以上、鉄、アルミニウムなどの鋼材は40―50%上昇した」

―仕入れ価格に交渉の余地は。

「商社との交渉になるがケース・バイ・ケース。一方的な値上げ通告だけの部品もあれば、交渉できる部品もある。納期を守ることが最優先のため、渋々値上げをのむことが多い」

―コロナ禍では部品調達できないとの声が上がりました。

「プログラマブルコントローラー(PLC)やインバーターを調達するのに半年待つこともあったが、我々のような中小企業の場合は力を持っている商社と付き合うことで調達リスクを軽減できる」

―商社を選定する基準は

「当社の場合は4-5社の有力商社と取引しているが、それぞれに得意商品がある。そこを見定めて取引を継続している。20年、30年以上の付き合いを積み重ねることで信頼関係を作り上げるのが重要ではないか」

  • 製造現場で付加価値を追求する

―設備メーカーは支給品が少なく、付加価値を出しやすいのでは。

「生産ラインを一括で請け負うと、部品を大量に仕入れて利益を取りやすいことはあったが、近年は少なくなった。さらにロボットなど高額部材は支給品が増えている」

―部材の値上げを販売価格に反映できますか。

「2023年は一部を反映できたが、今後は年々厳しくなる。自動化、省力化などの付加価値を高めることで、収益を確保するしかない」

(2024/5/9 12:00)

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