[ 科学技術・大学 ]

発掘!イグ・ノーベル賞(17)東京大学、線虫は豊かな味・香りに“味をしめる”

(2017/4/28 05:00)

  • 味をしめた線虫たち(東大提供)

線虫は右の鼻の穴で塩化物イオン、左の鼻の穴でナトリウムイオンを感じとる―。線虫は神経細胞の配線が明らかになっている生物だ。鼻の左右の味覚神経に塩分を与えると前進や方向転換など動きを変えて昔エサを見つけた環境に移動する。

塩分のある環境でエサにありついたことのある線虫は、右の鼻の穴で以前の塩素濃度の方向に向かい、左の鼻の穴でナトリウムの濃い方向に移動する。

エサがあった方向に向かいつつ、塩分が濃すぎて困る環境は避ける。東京大学の飯野雄一教授は「左右の神経の刺激をバランスして良い環境でエサを探す」と説明する。「線虫は人間が感じない物質も感じ取る。我々よりも豊かな味や香りを堪能しているかも」。(随時掲載)

(2017/4/28 05:00)

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