深層断面／骨太方針２０１７、薬価制度改革−製薬業界、体質強化が急務

製薬業界に新たな試練が降りかかる。政府は「経済財政運営と改革の基本方針（骨太方針）２０１７」の素案をまとめ、革新的ではない新薬の評価を見直す考えを盛り込むとともに、後発医薬品の普及目標も変更した。薬価制度は複雑で利害関係者も多いため調整が難航しそうな部分もあるが、各メーカーは議論の着地点にかかわらず、環境変化に耐えうる体質づくりを急ぐ必要がある。（斎藤弘和）

新薬創出加算、狭く―“ピカ新”開発、競争激化

【創薬への投資】

「医薬品範囲の限定や企業要件の見直しが提案に含まれていた。具体的にこれが何を指すのかは、今後、中央社会保険医療協議会（中医協、厚生労働相の諮問機関）の場で議論されていくと思う。現時点ではそれ以上のコメントを申し上げる立場にない」。

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５月２５日、日本製薬工業協会（製薬協）の畑中好彦会長（アステラス製...