産業春秋/高齢者パワーの活用を

(2023/9/18 05:00)

きょう18日は敬老の日。多年にわたって社会に尽くしてきた高齢者を敬愛し長寿を祝う日だ。1966年に国民の祝日となった。定年が段階的に引き上げられ、社会に尽くすべき年月はより長くなっている。

高齢者に一定の定義はない。イメージとすればリタイアした人か。現在55歳の人が社会に出た時の定年は55歳だったが、以降98年に60歳定年が義務化され、2012年に65歳までの雇用確保が義務化された。

定年延長は年金制度の改革に伴うもの。人生100年時代を考えると、仕事があれば長く働き続けたいという人は少なくない。15歳から64歳の生産年齢人口は90年代から減り続けていて、出生率の低下で拍車がかかる。社会は高齢者パワーを活用しなければならない。

厚生労働省の22年高齢者雇用状況等報告によると、従業員21人以上の企業23万5875社中、定年制廃止企業は9248社ある。雇用側も環境を整えてきている。

生産年齢人口の中で、労働の意思と能力を持っている人口を労働力人口という。社会が必要とするのは“労働力”。ベテランと呼ばれる年代は老け込むことなく、意欲を持って日々の仕事に取り組もう。それでこそ後進から敬愛が寄せられる。

(2023/9/18 05:00)

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