特集・連載
日刊工業新聞電子版に掲載された人気の連載企画をまとめています。(記事は掲載日時点の内容です。)
ピックアップ
(32)喜多屋
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酒蔵紀行(32)喜多屋−”オール福岡”で世界一に (2014/7/16)
5月の週末、初夏を思わせる陽気。喜多屋の酒蔵にほど近い自社田で、蔵人たちにまじって酒米の苗箱を運び並べる木下宏太郎社長の姿があった。地元八女で酒造好適米認定を目指す「吟のさと」の育苗に取りかかっていた。 昨年、喜多屋の「大吟醸極醸喜多屋」がインターナショナル・ワイン・チャレンジ...
(11)木戸泉酒造
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酒蔵紀行(11)木戸泉酒造−世界に誇れる日本酒を (2013/12/11)
JR外房線大原駅から歩いて5分。大きな酒林が下がった門が現れる。木戸泉酒造の酒蔵だ。11月30日に新調したばかりの酒林は、新酒の出来上がりを人に知らせる。 だが、大原の地で130年以上も酒を造り続ける木戸泉酒造は製品群に新酒だけでなく、「古酒」や「高濃度多酸酒」といった熟成酒を...
(3)清都酒造場
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酒蔵紀行(3)清都酒造場−基本に忠実、搾り立ての味 (2013/10/2)
富山県高岡市は砺波平野の北西部にあり、庄川や千保川が流れ、伏流水は豊かさを保つ。清都酒造場は、清都康介社長の祖父である故清都慶介氏が1906年(明39)に日露戦争から帰還後、千保川近くに開業した。商品名は戦勝を記念して「勝駒(かちこま)」と命名した。 「富山でいちばん小さな造り...
(23)キンシ正宗
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酒蔵紀行(23)キンシ正宗−京都の水と京都の米で (2014/4/9)
京都には自然の恵みが生み出した食文化を中心とする「水の文化」が脈々と受け継がれており、京の町には今でも多くの名水が残っている。キンシ正宗は名水を求め、1880年に伏見の地に腰を下ろした。薄味の京料理を引き立てる上品で端麗な「京仕込み」を掲げ、京料理を代表する老舗の料理人から絶大な...
(4)久須美酒造
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酒蔵紀行(4)久須美酒造−漫画「夏子の酒」のモデル (2013/10/9)
久須美酒造(新潟県長岡市)は、幻の酒米「亀の尾」をわずか1500粒の種もみから復活させて、純米大吟醸酒「亀の翁」を世に送り出した。漫画「夏子の酒」のモデルにもなった酒蔵としても知られている。 天保4年(1833年)に創業。現在、7代目当主を務めるのが久須美賢和だ。「手間暇をかけ...
(18)国稀酒造
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酒蔵紀行(18)国稀酒造−お酒とともに地域を売る (2014/3/5)
国稀(くにまれ)酒造は日本最北の酒蔵だ。1997年に入社した6代目社長の林眞二は旧態然としていた酒蔵に新風を吹き込み、観光客の誘致にも手腕を発揮している。東京出身で元大手電機メーカーの営業マン。創業家の長女で取締役の花織夫人と結婚したことから、酒蔵の経営者に転身。マーケティングセ...
(8)月桂冠
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酒蔵紀行(8)月桂冠−時代と歩む挑戦者の系譜 (2013/11/13)
京都・伏見の豪川に沿って歩くと、100年以上も前に撮影された写真そのままの光景が対岸に眺められる。1906年に建造された月桂冠の内蔵酒造場。ここでは今も大吟醸が生産され、全国新酒鑑評会では2012年まで6年連続で金賞を受賞している。 寒造りが始まる1月に入ると、前年4月に入社し...
(43)小山酒造
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酒蔵紀行(43)小山酒造−“江戸の地酒”五輪にらむ (2014/11/5)
JR赤羽駅から徒歩20分。マンションや住宅が立ち並ぶ中、小山酒造の醸造所がある。清酒「丸眞正宗」は東京23区唯一の酒蔵による“江戸の地酒”として知られている。 蔵のある岩淵町は岩槻街道の宿場町。秩父山系浦和水脈の水が豊かにわいたことから、地元に酒を供給する目的で小山新七が創業し...
(30)近藤酒造
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酒蔵紀行(30)近藤酒造−雪山から「寒九の水汲み」 (2014/7/2)
「恵まれた新潟五泉のおいしい水とコメの良さ、このアドバンテージを生かして地域密着で酒造りする」。大和屋(屋号)の8代目、近藤伸一はこう言い切る。この地域の豊富に湧(わ)き出る井戸水を使い、五百万石の酒米も自社栽培している。 近藤は水による地域おこしを考えていたところ、酒販店から...
(15)薩摩金山蔵
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酒蔵紀行(15)薩摩金山蔵−清酒造り焼酎に生かす (2014/1/22)
酒と言えば焼酎を指す鹿児島県。清酒の醸造は長く途絶えていた。2012年、それを40年ぶりに復活したのが焼酎メーカーの薩摩金山蔵。赤いボトルの本格焼酎「海童(かいどう)祝の赤」で知られる浜田酒造(鹿児島県いちき串木野市)のグループ会社だ。 復活の理由は?。浜田酒造の竹迫昭人専務生...