[ 科学技術・大学 ]

「重力波」観測にノーベル物理学賞、一般相対性理論を裏付け

(2017/10/4 05:00)

  • 米重力波望遠鏡「ライゴ」(カリフォルニア工科大学/MIT/LIGO Lab提供)

スウェーデン王立科学アカデミーは3日、2017年のノーベル物理学賞を「重力波」の直接観測に成功した米マサチューセッツ工科大学のレイナー・ワイス名誉教授(85)と米カリフォルニア工科大学のバリー・バリッシュ名誉教授(81)、同大のキップ・ソーン名誉教授(77)の3氏に贈ると発表した。受賞理由は「LIGO検出器開発と重力波観測への貢献」。観測から約2年という異例のスピード受賞になる。

15年9月、両大学が共同運営する米重力波望遠鏡LIGO(ライゴ)を使った観測チームが、二つのブラックホールの合体によって生じた重力波を検出。16年2月に発表した。

検出したのは、約13億年前にブラックホールが合体した瞬間に発生した重力波とみられている。それまで間接的な証拠は見つかっていたが、重力波の直接検出は初めてだった。微弱な信号のため観測が難しく、日米欧のグループが初観測を競っていた。その後、17年9月までにさらに3度の観測に成功した。

重力波の存在は1世紀前にアルバート・アインシュタインが一般相対性理論から予言したため「アインシュタインからの最後の宿題」といわれていた。重力波の観測により、一般相対性理論の正しさが改めて証明された。

授賞式は12月10日にストックホルムで開かれる。賞金900万スウェーデンクローナ(約1億2400万円)はワイス名誉教授が2分の1、バリッシュ名誉教授とソーン名誉教授がそれぞれ4分の1を受ける。

3氏とともにチームを率いた米カリフォルニア工科大のロナルド・ドレーバー名誉教授は3月に死去した。

(2017/10/4 05:00)

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