産業春秋／モノづくりに集う熱き人々

ハードウエア関連のスタートアップはハード（難しい）と言われる中、モノづくりで新しい市場を切り開こうとする熱い起業家も多い。

先日オンラインで開催された「モノづくりハードウエアカップ２０２２」（モノづくり日本会議協賛）にはこうした７社が登壇。金属積層造形からオートフォーカスの老眼鏡、手術ロボットなど独自の製品技術やビジネスプランを英語で競い合った。

「海外への登竜門」をうたうこのピッチコンテストは今回６回目。「回を重ねるごとにスタートアップの質が上がっている」と審査委員でサンブリッジグループＣＥＯのアレン・マイナーさんが言えば、元グーグル日本法人社長の村上憲郎さんも「ユニバース（現実世界）でも大注目のメタバースでもハードが重要」とエールを送る。

主催したモノづくり起業推進協議会会長の牧野成将さんは「海外の審査委員の反応を見ても日本のスタートアップのポテンシャルを示すことができた」と振り返りつつ、「ハード関連はソフトに比べ海外展開のハードルが低い。閉塞感を打ち破る意味でもぜひ海外に挑戦してほしい」と力を込める。

起業家だけでなく、スタートアップを支える人たちもまた熱い。