大和証券G、あおぞら銀株追加取得 23.95%保有へ

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大和証券グループ本社は１１日、旧村上ファンド系の投資会社などが持つあおぞら銀行の全保有株を取得すると発表した。取得価格は約２８０億円。大和証券グループ本社は５月にあおぞら銀と資本業務提携を結び、同行の第三者割当増資を引き受けると公表していた。今回の取得も合わせると保有比率は議決権ベースで２３・９５％となる。

旧村上ファンド系の投資会社であるシティインデックスイレブンスと村上世彰氏の長女の野村絢氏が保有するあおぞら銀の株式を２段階に分けて全て買い取る。取得価格は第三者割当増資と同じ１株２４１５・５円。

大和証券グループ本社とあおぞら銀は提携を機に富裕層向けビジネスや不動産ビジネス、Ｍ＆Ａ（合併・買収）、スタートアップ支援の分野で協力を進める方針を打ち出している。今回の追加取得で資本業務提携の実効性を高め、シナジー効果創出の取り組みを加速できると判断した。

旧村上系は２月にあおぞら銀の株式の取得を開始。筆頭株主となり、あおぞら銀に経営改善を働きかけていた。保有株の売却で同行への経営関与から手を引くことになり、結果的に今後の経営の不安定要素が減る。