東芝、4000人削減 固定費減で成長事業に資源投入

(2024/5/16 17:00)

  • 会見する島田社長

東芝は16日、グループ全体で間接部門を中心に最大で4000人削減すると発表した。東芝エネルギーシステムズ(川崎市幸区)など主要4子会社を統合し、各本社機能を川崎市の本社に移転・集約する。重複する業務を対象に組織と人員をスリム化する。人員削減で固定費を減らし、成長事業に経営リソースを投入することで、2027年3月期に売上高営業利益率(ROS)10%以上を目指す。

同日、島田太郎社長が都内で説明会を開き「早期にROS10%を達成し、必ず成長企業に回帰させる。その先頭としてリーダーシップを発揮する」と力説した。

東芝の新中期経営計画では、27年3月期に売上高3兆7500億円、営業利益3800億円を目指す。半導体やデジタル、発電システムなどを強化部門に位置付ける。25年3月期は固定費の削減により、損益分岐点を引き下げ、収益力を高める。26年3月期以降、創出した収益を強化分野に投入する計画だ。

東芝の24年3月期連結決算は、当期損益が748億円の赤字だった。

(2024/5/16 17:00)

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