[ オピニオン ]

産業春秋/米国の豹変

(2019/6/18 05:00)

「歴史は繰り返す」―。古代ローマの歴史家であるクルティウス・ルフスの言葉だ。先が見えず、何が起こるか分からない。

世界は今、そんな不安に満ちている。その不安はドナルド・トランプ米国大統領が就任し、拍車がかかっている。米国はかつて態度を豹変(ひょうへん)させたことがある。第1次世界大戦は、終盤には連合国、同盟国の双方とも疲弊しきった。

そこでウッドロウ・ウィルソン米国大統領が和平に動き、パリ講話会議が開かれた。理念は、新たな世界秩序を一緒につくろうという理想主義的なものだった。その理念のもと、国際連盟が正式に発足する。

この体制がある出来事で崩壊する。1929年(昭4)10月24日、ニューヨーク・ウォール街の証券取引所から始まった株式市場の大暴落だ。これにより米国経済は未曾有(みぞう)の大打撃を受け、米国に依存していた世界経済は、この株価大暴落の波をもろにかぶることになる。

暴落をきっかけに、米国は一挙に政策を変えた。グローバリズムから、今でいう「米国ファースト」への転換で、象徴が国内産業に対する保護政策だった。輸入品にかける関税をとんでもない高さに引き上げた。まるで現在の状況だ。歴史は単純には繰り返さないと信じたい。

(2019/6/18 05:00)

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