産業春秋/日本、サッカーW杯8強逃す

(2022/12/7 05:00)

サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会。日本代表は日本時間6日の決勝トーナメント1回戦でクロアチアに破れ、目標の8強入りを逃した。1対1で前後半を終えた延長戦でも勝負がつかず、PK(ペナルティーキック)戦対決で力尽きた。

W杯でのPK戦導入は1978年大会からで、初めて実施されたのは82年の西ドイツ対フランス戦。チームスポーツであるサッカーがキッカーとゴールキーパーの1対1対決で勝負が決まるルールには、かつて廃止論もあったとか。

PK戦はプレッシャーへの耐性も勝敗を分けるポイントになる。PK戦に挑む5人のキッカーのうち、4人目、5人目と後になるほど成功率は3人目までの選手より低いとのデータもある。

PK戦でゴールを決める成功率は7―8割とされる。圧倒的にキッカー有利だが、日本はクロアチア戦で4人のうち3人が失敗し、5人目が蹴ることなく決着がついた。クロアチアのキーパーの優れた技量か、日本選手のプレッシャーなのか。

PK戦は実力以上に運に左右されると言われる。されど運も実力のうち。クロアチアの勝利をたたえつつ、「新しい景色」にあと一歩に迫った日本代表の労をねぎらいたい。

(2022/12/7 05:00)

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