3月の鉱工業生産、3.8%増 3カ月ぶり上昇

ダイハツの生産再開が寄与

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経済産業省が３０日発表した３月の鉱工業生産指数（速報値、２０２０年＝１００）は前月比３・８％増の１０１・１となり、３カ月ぶりに上昇した。ダイハツ工業の生産再開による自動車工業生産の上昇が寄与した。基調判断は「一進一退ながら弱含み」に据え置いた。

全１５業種中、９業種で上昇、６業種で低下した。自動車工業は同９・６％増だった。生産用機械工業は同１１・６％増で、フラットパネル・ディスプレー製造装置や半導体製造装置の海外からの受注増加が寄与した。電子部品・デバイス工業は同９・２％増でモス型ＩＣ（メモリー）などが伸長した。

今後について、経産省は「世界経済の影響や自動車工業の稼働再開を注視していく」としている。

企業の生産計画を示す製造工業生産予測指数（２０年＝１００）は４月が同４・１％の上昇、５月は同４・４％の上昇を見込む。

２３年度の鉱工業生産指数（速報値、２０年＝１００）は前年度比２％減の１０２・８だった。生産用機械工業の減少が影響した。