[ オピニオン ]

産業春秋/言葉に感じる島の連なり

(2018/2/19 05:00)

沖縄の名物のひとつに「ジーマーミ豆腐」がある。見た目は白くぷるぷる。食べるとねっとりもちもちで、ほのかに甘い。不思議な名前と思いつつも、沖縄方言のひとつだろうと聞き流していた。

若き日の西郷隆盛が流刑されて「敬天愛人」に目覚めたといわれる鹿児島県・奄美群島の沖永良部島。そこで頂いた夕食の中に、よく似た「じーまめ豆腐」があった。聞けば原料は沖縄と同じ落花生。土中で実ることから「地豆」と呼ばれ、それが沖縄なまりで「ジーマーミ」になったのだと遅まきながら理解した。

台湾を訪ねた時、台北市内で見かけた弁当のうたい文句は「熱呼呼的」。当地では一般的な言い回しで“湯気が立つように熱々な様子”を表す。「呼呼」は冷ますために、息をフーフーと吹きかけるイメージなのだそうだ。

同じ状態を沖縄では「あちこーこー」と表現する。「熱呼呼」は中国語で「ルゥアフーフー」に近く発音するが、漢字の字面だけを無理に日本語的に読めば、なんとなく通じるものがある。

学者や専門家に語源を聞いたわけではないが、奄美から台湾まで続く島の連なりに、共通した言葉の要素があるのは自然なように思える。考え始めると、つい空想が広がってしまう。

(2018/2/19 05:00)

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